ボトル紛失した人がいます。出てくるかなあ・・・

9月26日(水)
運動会が終わり、日常生活が戻ってきました。
(非日常の船の旅の中で日常というのも変な話ですが。)
ヨガに行ったり船内を歩いたりしていると、
「昨日は大変でしたね。お疲れ様でした。」
「すごく頑張ってましたね。」
と、声をかけられます。
でも、いやーーーーな言葉もひとついただきました。
「今度は、夏祭り的な企画もあるはずだから、またシニアのまとめ役に推されるね。がんばってね。」
いやいやいや、今回は成り行きでこうなっちゃっただけで、すばらしいシニアの方がたくさんいらっしゃいます。

貨物船の積載量が、すごすぎる。奥の大地はエジプト。

船は紅海を北上し、いよいよ陸が見えてきました。
左舷にはエジプト、右舷側はシナイ半島です。
両方とも黄土色の大地が広がっています。
「十戒」でモーゼが海を割った場所ってこの辺なのかなあ、なんと思いながら黄砂かなんかで霞んだ大地を眺めます。

遠くまで来たんだなあという実感。
でも、よく考えると、ずーっと海の上を走り、突然「エジプトが見えた!」という状態なので、陸を移動して少しずつ変化を見ながらの旅よりも、飛行機の移動に近いなあとも感じます。時差ボケの心配がほとんどないのが利点ではありますが。

今日は「核廃絶国際デー」であり、ピースボートの理念としても大きく取り上げるべき日です。船内は、核兵器の問題や広島の展示、太平洋の国々の核廃絶への動きなど、いろいろな視点で「核廃絶」を取り上げています。

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船内のあちこちで展示や講座が開かれています。

パラオが独立する際、核を認めない憲法を作成したものの、国連の委託統括していたアメリカが、核の部分を凍結しないと独立を認めず、結局妥協してしまったそうです。そんな歴史のことなど何も知らず、「わーい、パラオ行きたーい!」だけだった自分を反省。
やっぱり「知る。」ということは大切です。

別の企画では、「現在存在する核兵器の1パーセントも使えば、人類は滅亡する。」ということを感覚的に体感する取り組みをしていました。
広島、長崎に落とされた原爆を一粒の小さな球(BB弾くらい)で表し、その後、現存する核兵器をザーッと落としてその数の多さを体感し、さらに、現在の核兵器が広島長崎クラスの原爆に比べて1000倍以上の威力があるということも学習します。

世界の核兵器の量を体感する講座。
広島の写真なども展示されています。

とても意義のある企画ですが、参加者が十数人しかいなかったことが残念です。

昼過ぎだけど、運動会翌日ということもあり、若者はまだ活動していないのかも。
ピースボートって、ただの観光船ではなく、しかも若い人の中には安く乗ってる人も多いので、大切な講座は必修にしてもいいのではないかと思っちゃいます。

さて、明日は早朝からスエズ運河に突入します。
早起きに備えてかなり早寝の予定。

しかし、7時45分からセビジャーナスの自主練習があります。
何があろうと、この活動は続きます。まさに部活。

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